はじめに
「ホームページを作りたいけれど、どこから手をつければいいのかわからない」「制作会社に依頼すると、どんな流れで進むの?」そんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
ホームページ制作は、単に「デザインして公開する」だけではありません。ヒアリング・企画・設計・デザイン・コーディング・テスト・公開と、複数のステップが絡み合う複雑なプロセスです。各工程の内容と目的をしっかり理解しておくことが、スムーズな制作・理想のサイト完成への近道となります。
本記事では、ホームページ制作会社に依頼した場合の一般的な流れを全ステップにわたって解説します。各ステップの期間目安や、よくある失敗例・注意点、そして制作会社の選び方まで網羅しましたので、ぜひ最後までお読みください。
制作の全体像とスケジュール目安
ホームページ制作は、一般的に以下の7つのステップで進みます。規模や内容によって多少前後しますが、中小企業の標準的なコーポレートサイト(10〜20ページ程度)であれば、依頼から公開まで2〜4ヶ月程度が目安です。
| ステップ | 期間目安 | 主な内容 |
|---|---|---|
| STEP 1 | 1〜2週間 | ヒアリング・要件定義:目的・ターゲット・必要なページを整理 |
| STEP 2 | 1〜2週間 | 企画・提案:サイト構成・コンセプト・ページ設計の提案 |
| STEP 3 | 3〜5週間 | デザイン制作:トップページなどのビジュアルデザイン作成 |
| STEP 4 | 3〜5週間 | コーディング・システム構築:HTMLやCMSの実装 |
| STEP 5 | 随時 | コンテンツ制作・入稿:テキスト・写真などの素材準備 |
| STEP 6 | 1週間 | テスト・修正:動作確認・ブラウザチェック・最終調整 |
| STEP 7 | 1〜2日 | 公開・納品:サーバー設定・ドメイン設定・公開作業 |
各ステップの詳細解説
STEP 1|ヒアリング・要件定義(目安:1〜2週間)
制作の出発点となる最も重要なステップです。制作会社の担当者と面談または打ち合わせを行い、「何のためにホームページを作るのか」を明確にします。
主な確認事項
- サイトの目的(新規顧客獲得・採用強化・ブランディングなど)
- ターゲットとなる顧客層・ペルソナ
- 競合他社のサイトや参考にしたいデザインのイメージ
- 必要なページ・機能(お問い合わせフォーム・予約システムなど)
- 公開希望日・予算感
注意点
⚠ 目的が曖昧なままスタートすると、方向性のないサイトが出来上がってしまいます。「とりあえずきれいに」ではなく、「何を達成したいか」を事前に社内で整理しておきましょう。
STEP 2|企画・サイト設計(目安:1〜2週間)
ヒアリング内容をもとに、制作会社がサイト全体の設計図を作成します。「サイトマップ」「ワイヤーフレーム」と呼ばれる資料を使いながら、ページ構成や情報の流れを設計します。
主な成果物
- サイトマップ:全ページの一覧と階層構造を示した図
- ワイヤーフレーム:各ページのレイアウトをシンプルに示した設計図
- 制作スケジュール:各工程の具体的なスケジュール
注意点
⚠ この段階でのフィードバックが最も重要です。デザインや開発が始まると変更コストが跳ね上がるため、ページ構成や機能への要望はここで出し切りましょう。
STEP 3|デザイン制作(目安:3〜5週間)
サイトのビジュアルデザインを作成するステップです。一般的にはまずトップページのデザイン案を1〜3パターン提示し、クライアント側のフィードバックをもとに方向性を確定させてから、各下層ページへ展開していきます。
確認すべきポイント
- ブランドイメージ(色・フォント・雰囲気)との整合性
- スマートフォン表示(レスポンシブデザイン)の確認
- 写真・ロゴなどの素材の提供方法
注意点
⚠ デザイン修正は回数制限が設けられている場合があります。契約前に「修正は何回まで無料か」を確認しておきましょう。また、「なんとなく違う」ではなく、具体的な修正指示を出すと制作がスムーズに進みます。
STEP 4|コーディング・システム構築(目安:3〜5週間)
承認されたデザインをもとに、実際にブラウザで表示されるウェブページを構築します。HTMLやCSS、JavaScriptを使ってデザインを実装し、必要に応じてWordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)を導入します。
CMSについて
CMSを導入すると、公開後に専門知識がなくても自社でページ更新や記事投稿が行えるようになります。ブログ・お知らせ投稿・採用ページの更新など、頻繁にコンテンツを変更する場合はCMS導入を強くおすすめします。
注意点
⚠ この段階で大きな仕様変更が発生すると、追加費用・納期延長の原因になります。STEP2で設計をしっかり固めておくことが大切です。
STEP 5|コンテンツ制作・入稿(目安:随時)
サイトに掲載するテキスト・写真・動画などの素材を準備するステップです。制作会社がライティングや撮影を請け負う場合と、クライアント自身で用意する場合があります。
クライアント側で準備が必要なもの(例)
- 会社概要・事業内容のテキスト
- 代表者プロフィール・メッセージ
- 商品・サービスの写真・動画
- お客様の声・導入事例
注意点
⚠ コンテンツ準備の遅れは、制作全体の遅延に直結します。「素材が揃わない」という理由で納期が数週間〜数ヶ月ずれ込むケースは非常に多いです。早めに準備を始めましょう。
STEP 6|テスト・修正(目安:1週間)
サイト公開前に徹底的な動作確認を行います。さまざまなブラウザ(Chrome・Safari・Edge)やデバイス(PC・スマートフォン・タブレット)での表示確認、リンク切れのチェック、フォームの送信テストなどを実施します。
確認内容
- 各ブラウザ・デバイスでの表示崩れチェック
- リンク・ボタンの動作確認
- お問い合わせフォームの送信・受信テスト
- ページ読み込み速度の確認
- SEO基本設定(タイトルタグ・メタディスクリプション)の確認
STEP 7|公開・納品(目安:1〜2日)
テストが完了したら、いよいよサイトの公開です。サーバーへのデータ転送・ドメインのDNS設定などを行い、インターネット上にサイトが表示される状態にします。
公開後に確認すること
- Googleサーチコンソールへの登録
- Googleアナリティクスの設置・動作確認
- SSL証明書(https)の設定
よくある失敗例と注意点
ホームページ制作を依頼した企業が陥りがちな失敗をご紹介します。事前に把握しておくことで、スムーズな制作を実現できます。
失敗1:目的が曖昧なまま制作を開始してしまう
「見た目をきれいにしたい」だけでは、ビジネス上の成果に結びつくサイトは作れません。「問い合わせ数を月10件増やす」「採用応募を2倍にする」といった具体的なゴールを設定することが重要です。目的が明確になると、ページ構成・デザイン・コンテンツのすべてに一貫した方向性が生まれます。
失敗2:素材・コンテンツの準備が遅れる
制作会社が準備を進めても、クライアント側からの写真・テキストの提供が遅れると制作がストップします。特に、写真撮影が必要な場合は早めに段取りをしておきましょう。制作開始と並行して、自社で準備できる素材のリストアップを始めることをおすすめします。
失敗3:修正・変更が後工程で多発する
設計・デザインの段階でしっかりと確認せず、コーディングが終わってから「やはり構成を変えたい」となると、修正費用が大幅に膨らみます。各工程での確認・承認を丁寧に行うことが、コストと納期を守るカギです。
失敗4:公開後の運用を考えていない
公開して終わりではありません。定期的なコンテンツ更新・セキュリティアップデート・アクセス解析による改善が、サイトの長期的な効果を高めます。「誰が更新するか」「費用はどれくらいかかるか」を事前に確認しておきましょう。
制作会社選びのポイント
ホームページ制作会社は数多く存在しますが、選び方を間違えると後悔することになりかねません。以下のポイントを参考に、自社に合った会社を選びましょう。
1. 実績・ポートフォリオを確認する
自社と同じ業種・規模の制作実績があるかを確認しましょう。似た業種のサイトを手がけた経験がある会社は、業界特有のニーズや慣習を理解しており、スムーズに進む可能性が高いです。
2. 担当者のコミュニケーション能力
制作期間中は密なやりとりが続きます。質問への回答が早いか、説明がわかりやすいか、レスポンスが丁寧かどうかは、制作の質に直結します。初回の問い合わせや打ち合わせ時の対応をしっかりチェックしましょう。
3. 公開後のサポート体制
公開後のサーバー管理・CMS操作方法のレクチャー・トラブル対応など、アフターサポートが充実しているかを確認しましょう。特にCMSを導入する場合は、操作研修や保守プランの有無を事前に聞いておくことをおすすめします。
4. 見積もりの内訳が明確か
「一式〇〇円」のような曖昧な見積もりには注意が必要です。ページ数・機能・修正回数・保守費用など、何がどのくらいの費用なのかが明確に記載されている会社を選びましょう。
5. SEO・マーケティングの知識があるか
見た目が良いだけではなく、検索エンジンで見つけてもらえるサイトを作るためには、SEOの基礎知識が必要です。制作時のSEO対応(タイトル・メタ情報・ページ速度改善など)をどこまで行うか確認しておきましょう。
まとめ
ホームページ制作の流れを、ヒアリングから公開まで7つのステップに分けて解説しました。各ステップにはそれぞれ役割があり、前の工程をしっかり固めることが次の工程をスムーズに進める鍵となります。
制作をスムーズに進めるためのポイントをまとめると、以下のとおりです。
- 目的・ゴールを事前に明確にする
- 各工程での確認・フィードバックを丁寧に行う
- 素材・コンテンツの準備は早めに始める
- 公開後の運用・保守も視野に入れて制作会社を選ぶ
ホームページは「作ったら終わり」ではなく、会社の顔として継続的に育てていくものです。信頼できるパートナーを選び、ぜひ成果につながるサイト制作を実現してください。
ご不明な点や制作のご相談は、お気軽にお問い合わせください。